甲状腺ホルモン異常が起こったときの症状|調布市仙川の内科・整形外科

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甲状腺ホルモン異常が起こったときの症状

投稿日:2023年3月21日

カテゴリ:院長ブログ

 こんにちは。院長の谷川(総合内科専門医)です。今回は甲状腺の病気についてです。

「健診で、首の下のあたりが腫れていると言われた。」

「最近、動悸がしたり、手がふるえたり、汗が多くなって困る。」

 などで受診されるかたがいらっしゃいます。

「甲状腺」は、首の下の方で、蝶々が羽を広げたような形をした小さな臓器です。甲状腺では、脳からの刺激を受けて、「甲状腺ホルモン」が作られます。

「甲状腺ホルモン」は、体の代謝に関わるホルモンです。脳や心臓の働き、発汗、体温、活動性の維持などを司っています。これらは本来、生きていくうえで必要なものではありますが、

甲状腺ホルモンが過剰になると、動悸、手のふるえ、汗が多い、疲れやすい、体重が減る、眠れない、などの症状がでます。

バセドウ病や甲状腺炎などこれにあたります。診断は、血液検査や甲状腺超音波検査で行います。治療としては、甲状腺ホルモンの合成を抑える薬を内服したり、動悸や頻脈に対してはβ遮断薬という薬を内服します。内服ではコントロールできない場合、手術が行われることもあります。

 逆に、甲状腺ホルモンが不足すると、脈や血圧の低下、むくみ、低体温、無気力、眠気、などの症状がでます。重症になると、意識が低下したりもします。橋本病などがあります。治療としては、甲状腺ホルモンを補う薬の内服を行います。

 甲状腺ホルモンは、生命維持に欠かせないものです。しかし、その過不足により、日常生活に支障をきたす症状がでてしまうのです。

 私は脳神経内科専門医でもあるので、「手がふるえる」ということで神経の病気を疑って受診していただけることがあり、早期に診断と治療が開始できることがあります。

 上記のような症状がおありの方は、ぜひ当院までご相談いただければと思います。​

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