「頭を動かすとめまいがする」良性発作性頭位めまい症について|調布市仙川の内科・整形外科

診療時間

  • ネット予約
  • 03-5315-1181
  • 診療時間・地図ページ
  • 東京都調布市仙川町1-11-8仙川FTビル2F

「頭を動かすとめまいがする」良性発作性頭位めまい症について

投稿日:2023年3月6日

カテゴリ:院長ブログ

こんにちは。院長の谷川(脳神経内科専門医)です。

「朝起きて頭を起こしたときからめまいがする。」

「洗濯物を干そうとして上を向くとめまいがする。」

など、頭の向きを変えた際に、ぐるぐる回るめまいを感じ、受診される方がいらっしゃいます。

女性の方が多い印象がありますね。

こうしためまいを「良性発作性頭位めまい症」といいます。

耳の中には、平衡感覚をつかさどる三半規管がありリンパ液が流れています。このリンパ液の流れや加速を、三半規管の後ろある耳石器が耳石の動きとして感知することで、平衡感覚を保っています。しかし、この耳石が何かのきっかけで剥がれて三半規管内に迷い込むことで、リンパの流れに乱れが生じ、良性発作性頭位めまい症が発症すると言われています。

治療としては、頭と体を医師が指示する角度と方向に動かすことにより、耳石を三半規管から排出させる、「頭位治療」があります。60-80%に効果があるとも報告され、あっさり治ったことで驚かれる方も多いです。また耳石は自然にも吸収されるものなので安静と内服治療で様子をみることもあります。

今回は「良性発作性頭位めまい症」についてご紹介しましたが、

実際にはめまいの原因は様々で、必ずしも良性疾患ばかりではありません。

耳の病気、頭の病気、心臓の病気、血液の病気など含めて、鑑別する中で診断・治療を検討しますので、早めのご受診をいただければと思います。

 ​

トップへ戻る