片頭痛の予防薬について|調布市仙川の内科・整形外科

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片頭痛の予防薬について

投稿日:2023年2月20日

カテゴリ:院長ブログ

こんにちは。院長の谷川(脳神経内科専門医)です。

今回は院長blog1回目で、「片頭痛」についてです。

片頭痛は若い人に多く発症し、日常生活や社会生活に支障をきたします。

「試験のときに頭痛になったら困るな・・。」「大事な仕事のときに頭痛がきても休めないよ・・。」などお困りの方が当院でも多く来院されます。

片頭痛の発症機序は十分に解明されていませんが、CGRP(=カルシトニン遺伝子関連ペプチド)というタンパク質が関わっているということがわかってきました。CGRPは脳の神経から放出されて脳血管に作用し、強力な血管拡張を生じさせます。これが片頭痛特有の、「ズキンズキンするような拍動性頭痛」の大きな要因であるとわかってきたのです。

それではCGRPの働きを抑えることで片頭痛が予防できないか?という視点で開発されたのが、注射薬(アジョビ、アイモビーグ、エムガルディ)です。2021年からこれらの注射薬が日本でも使用できるようになり、その効果が実証されました。副作用もほとんどないため、有効な治療だと私も考えております。しかし欠点として価格が高いことがあります。保険負担割合3割の方で12,00013,000円程度となっており、いずれも月1回投与の薬剤であるため毎月の負担が大きいですが、それでも投与継続される方が多いです。

私の外来ではCGRP製剤だけでなく、従来の片頭痛薬、漢方治療も得意としていますので、多くの選択肢からご本人のライフスタイルやご希望にあわせて、治療をご提案します。高価なお薬や検査を無理にお勧めすることはありませんので、お気軽にご相談ください。​

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